今から8年程前に愛媛にある石鎚山という山に登りにいったのですが、そこにある有名な鎖場と天狗岳でビビり過ぎて途中で引き返したという残念な過去がありました。
鎖を登っていく途中で鎖に足を引っ掛けて登るしかない状況が数メートル続いている箇所があり、そこで足を滑らせてしまえば数十メートル下の地面に落ちてしまうことから、当時安全を考慮して引き返したのです。
この時の経験からもう無理だから二度と行きたくないと思っていたのですが、これも一つの不可能としている枠でもあることから再チャレンジすることとなりました。
雨が降ったら滑落リスクが上がるため天気が晴れになることを願い続けていたところ、1週間ほど晴れマークでばっちりだと思ったのですが…
石鎚山ロープウェイに運行状況を確認したところ
『登山をするなら積雪30センチのためアイゼン・ピッケルを持ってくるのが良いですよ』
と伝えられました…
もう大パニックです🤯
数ヶ月前から覚悟を決め続けていたのにこの状況…
俺はやはり何かをやらかしてしまうのか…鎖場は諦めて普通の登山も視野に入れつつ現地に向かいました。
現地では皆冬装備です。
俺だけ場違いな薄着の行者の格好(笑)
雪が積もっているのに地下足袋です。
もちろん雪のある場所ではアイゼンをはめました。
ですがテンパってたので逆にはめてアイゼンの爪が足裏に突き刺さっていましたが(笑)
テンパり過ぎて30分ほどそれにも気づけないという残念な有り様です。
石鎚山中腹にある石鎚神社の中社の心願成就社に『使命役割を果たすべく生きて鎖場を登って帰る』ことを祈願し覚悟を決めて挑むことにしました。
案の定鎖場にたどり着くと鎖が雪に覆われているところがありました。
雪がなければそこそこ人がいるはずの鎖場に誰もいません…
そりゃそんな無謀なことは普通はしない!!
俺だって過去の苦い経験がなければ絶対に逃げたはず!
いざ鎖を登っていくと少しでも雪が手についていると鎖を持った時に手がツルツル滑ります。
鎖に足を引っ掛けると乾いている時に比べて足元がかなり不安定であろうことが予測されるくらいの状況です。
さすがに俺死ぬかも…
こんな想いが常によぎり続けるなか、ここまで一挙手一投足に気を使ったのは久しぶりです。
全ての鎖を登り終えると全身の筋肉がガチガチに硬直していることに気づきました。
限界越えていたのかもしれません…
天狗岳はさすがに危険すぎる鎖場を通ってきた後なので、めちゃめちゃ楽に感じるほど気持ちよく景色も最高で生かされていることに感謝と喜びを感じました。
下山後心願成就社にお礼と感謝と次の課題に挑む覚悟を誓い終了しました。
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他の登山者の方がヤマレコで報告してくれてます。
興味があれば
https://yamap.com/activities/1450812
↑
冬の鎖場の雰囲気を参考までに
https://yamap.com/activities/14440406
↑
僕の行った後の5日後の登山者の様子です。
だいぶ雪は溶けたようですが、やはり厳しいコースになってますね〜
波宮 遥's Ownd
過去生請負人・波宮遥のブログです。 醒麗ガーデンズの代表なんかもやっています。 日々の気づきや楽しいことを書き込んでいこうと思います。 https://haruka-namimiya.com/ https://www.seireigardens.jp/index.html
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